絶望の淵から立ちあがろうとしているあるチームが、セ・リーグの上位陣をかき回している。 8月22日のゲームで、リーグ1位の33セーブを挙げている岩瀬仁紀が9回に打ちこまれ、中日はそのチームに敗れた。指揮官の落合博満は、「この順番(継投)で打たれたらしょうがない」と敗戦の弁を述べた。だが、落合の心中は穏やかではなかったはずだ。なにせ、8月はそのチームに対して6試合で1度しか勝てていないのだ。2位どころか首位すら狙える位置にいるだけに、正直なところ、相当、腹立たしく思っているに違いない。 中日だけではない。首位の阪神も、8月はそのチームに2勝1敗と勝ち越してはいるが、阪神の番記者に言わせると「(そのチームは)いつも大事なゲームでいらんことしてくれる」と苦笑する。一夜にして首位から転落してしまった13日のような試合が多々あるというのだ。 そして2位の巨人も、この8月に見事3タテを食らわされているの