非常に高価な商品Aを見たあとに、それよりは安価な商品Bを見ると、普段なら手が出ない商品Bが安く感じられることがある。これは「コントラスト効果」と呼ばれ、相対的に物事を捉えがちな人間の認知特性が引き起こす現象である。 ウェブサイトにおいても、このコントラスト効果を上手く利用することで、ユーザーをビジネスゴールへと効果的に誘導できる場合が多い。 たとえば、「お問い合わせ」と「資料請求」という2つのボタンを並列に設置すると、「資料請求」ボタン単体の場合に比べて「資料請求」ボタンがクリックされやすくなるといったケースがユーザビリティテストでも観察されている。 この場合は、「お問い合わせは面倒だけど、資料請求だけならまあいいか」というユーザーの心理が働いていると考えられる。その結果、相対的に簡単に見える(=ユーザーにとって障壁の低い)アクションである資料請求のクリックが促進されているわけである(図3
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