フィッシング問題は表面化していないだけ――セキュアブレイン星澤氏:企業責任としてのフィッシング対策(1/2 ページ) 「フィッシングやボット、スパイウェアといったさまざまな問題は、それぞれ切り離して考えるべきでない時期に来ている。最近は攻撃する側もいろいろな知恵を働かせ、非常に手の込んだ手法を用いてくる」――セキュアブレインのプリンシパルセキュリティアナリスト、星澤裕二氏は、昨今のフィッシング詐欺をめぐる状況についてこのように語った。 攻撃手法が高度化するにつれ、何か1つの手だてだけで対処するのは困難になる。企業側、ユーザー側がともにセキュリティ意識を高め、基本的な対策を心がけるとともに、それを補完する意味でさまざまな対策製品を組み合わせていくことが必要だろうと同氏は述べる。 「見えない化」するフィッシング 2005年にはUFJ銀行やヤフーの名前をかたったフィッシング詐欺が報じられ、日本に