都政改革本部の調査チームが29日、2020年東京五輪・パラリンピックの会場の建設中止など大幅な見直しを提言したことに、スポーツ関係者や競技団体は反発した。この日の大会組織委員会の理事会でも、批判的な意見が相次いでおり、波紋が広がっている。【小林悠太】 「長い時間をかけて議論を重ねて作り上げてきた。ポンと思いつきで考えたようなもので一気に壊すことをしないでほしい。コスト削減は必要だが、譲れないものがある」 国内外の競技団体との調整役だった元バレーボール日本代表で組織委の荒木田裕子理事は、理事会でこう発言したという。 会場計画は国際オリンピック委員会(IOC)、国際競技団体、国内競技団体と視察や協議を重ねたうえで決めた。このため、IOCからも問い合わせがあったという。日本オリンピック委員会(JOC)の平岡英介専務理事は調査チームの報告書は「競技団体に意見を聴くこともなかった。うわさ話みた