乙君: うんうんうん。 山田: で、「どこまでも限りなく~♪」なわけじゃないですか(笑)。 一同: (笑)。 山田: そんな人たちはモリモリ、盛っていく方向で、キラッキラになっていくわけですよ。『少女革命ウテナ』なんか典型的にそうで、『ウテナ』から劇場版の『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』に至って、バロックの系譜で言うと、多分ピークになるんじゃない? 乙君: ああ。 山田: 一方で、「週刊少年ジャンプ」で起こっていた“ひそかなクール化”というのがあって。 乙君: クール化? 山田: そう。男たちのバトルとか、熱い友情とかをやっているのに、俺は目がどうも「虚無」に感じてしまうわけだよ。「ドラゴンボール」とかもそうで、なんで瞳に光が入らねえんだ?っていう。【※】 ※放送の前半では、虚無を“テン目”で表現する系譜があったと山田氏は言及。瞳をあえて描きこまないことで、ある種の情念の発生を避け
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