福岡市の九州大学のキャンパスで、来月から、運転手がいない自動運転のバスを走らせる実証実験が始まることになり、報道陣にバスの走行が公開されました。 バスは、車内に運転席やハンドルがなく、あらかじめコンピューターに覚え込ませたコースを時速10キロ程度のスピードで走り、バス停の前では自動で止まります。人などが近づくと複数のセンサーやカメラが感知して自動的にブレーキがかかり、速度を落としたり停止したりします。試乗した学生は「思っていたより安全対策がしっかりしていたし、快適で安心感があった。将来は高齢者などにも利用が広がればいいと思います」と話していました。 大手IT企業の中島宏執行役員は「課題は多いが実験を重ねることで解決していき、人口減少が進む地域などでの活用も目指したい」と話していました。