2014年4月17日午後、サムスングループの李健熙(イ・ゴンヒ)会長が東京発の専用機でソウルの金浦空港に降り立った。1月11日に出国して以来、96日ぶりの帰国だ。韓国メディアは長期外国滞在で新しい経営について構想を練っていたと報じている。その名も「マッハ経営」だという。 「・・・本当に残念だ・・・」。空港で韓国メディアの記者からの質問に、李健熙会長はまずこう答えた。前日起きた旅客船「セウォル号」沈没事件について、沈痛な表情で短くコメントした。 会長の「本社出勤」は実に176日ぶり 会長の周りには、長男でサムスン電子副会長の李在鎔(イ・ジェヨン)氏やグループ本部にあたる未来戦略室長の崔志成(チェ・チソン)副会長、サムスン電子の権五鉉(クウォン・オヒョン)副会長などグループ首脳が顔をそろえた。 日本や米国などでの滞在が長期に及んだため、一部では健康悪化説が出ていた。記者がこの点を聞くと、「ご覧