日本企業の四半期決算発表が先週ピークを迎えた。これに先立ち、日本経済新聞は恒例の業績予想を発表していたが、これがあまりに正確過ぎると海外メディアは批判している。 【実態調査】 ブルームバーグの調べによれば、日経が営業利益を中心に業績予想を報じたのが45社。このうち、82%に当たる37社で示された数値・レンジが正しいか、あるいは会社側公表の実績値に対する乖離(かいり)が10%以内に収まっていたという。 【外国人投資家に不利】 報道の自由は日本の憲法で保障されているものの、この慣行は外国人投資家の利益に敏感な日本政府にとって困った問題だろう、との見方をフィナンシャル・タイムズ紙は紹介している。 昨年、日経は36万4000人のオンライン読者に提供していた翻訳サービスを止めたが、東証で取引を行っている60~70%が外国人であることを考えれば、日本語のみによる業績予想発表は「インサイダー取引」の類で