2012年8月20日~22日まで、パシフィコ横浜にて開催された、日本最大のコンピュータエンターテインメント開発者向けカンファレンス“CEDEC2012”。会期最終日に行われたセッション“目標は「目を閉じていても見える」-格闘ゲームにおける「記号性と演出の両立」の為のインタラクティブサウンド演出-”のリポートをお届けしよう。 突然だが、記者は対戦格闘ゲームユーザーである。小学生のころにアーケードで『ストリートファイターII』が登場して以来現在まで、2D、3D問わず可能な限り格ゲーは遊んできた。そんな記者にとって、バンダイナムコゲームスの『ソウルキャリバーV』でサウンドおよび効果音演出に携わった中鶴潤一氏、矢野義人氏による本セッションは、大きな驚きこそないものの、「言われてみればそうかも……」と静かに納得できるものであった。 両氏が本セッションで訴えたメッセージをひと言でまとめるならば、“格ゲ