スマートホームを簡単に実現できるスマートリモコンNature Remoを最初に作りたいと思ったきっかけは、実は電力の需給調整だ。 電力の世界は、あまり馴染みがない方も多いかもしれないが、僕は前職の三井物産で電力の事業開発をやっていた。途上国に長期出張で張り付いて、現地でどっぷり仕事をするTHE商社って感じの仕事だった。 投資銀行とか国際弁護士とかと事業のストラクチャーを作るというかなり理詰めの仕事をしながら、現地の政府関係者とか電力会社のキーマンに会うためにバティック(インドネシアの正装)着て部屋の前で何時間も待つというかなり泥臭い仕事をするというバランスがとても絶妙で、仕事はめちゃくちゃ楽しかった。 再生可能エネルギーのシフトを目指してそういう電力の事業開発の仕事で、2011年3月にインドネシアの石炭鉱を小さなセスナ機で訪問する機会があった。その時、空から見た景色を今でも鮮明に覚えている