騎手時代にミホノブルボンでダービーなどを制したJRA調教師、小島貞博さん(60)の急死が競馬界に波紋を広げている。現場の状況などから首をつっての自殺とみられるが、周囲は厩舎経営に悩む小島さんの姿を目の当たりにしていた。関係者は「(調教師の)免許更新もできないのではないかとみられていた」とも。将来を悲観し、自ら死を選んだのだろうか。 滋賀県警草津署によると、小島さんは23日午後、滋賀県栗東市内の栗東トレーニングセンター内にある厩舎2階で首を吊った状態で発見された。同市内の病院に救急搬送されたが、同午後6時36分、死亡が確認されたという。 「遺体が発見される直前には夫人あてに『先に行くから』という内容の電話もかけていた。心配した家族が所在を確認しましたが、午後3時ごろから連絡がつかなくなっていたようです」(捜査関係者) 1971年に戸山為夫調教師のもとで騎手デビュー。92年ミホノブルボン