明太子の大きさを見ながらバランスよく容器に入れる従業員=福岡市東区で2016年9月、遠山和宏撮影(画像はイメージです) ロシアによるウクライナ侵攻で福岡名物、明太子も思わぬ余波を受けている。原料となるタラコをはらんだスケトウダラの主な漁場はロシアや米国にあり、明太子製造業者は漁期の1~4月に1年分の原料を仕入れる。明太子製造販売の「ふくや」(福岡市)の担当者は「原料の8割はロシア産。3月中に仕入れる予定だが、果たしてどうなるかと業界全体がピリピリしている」と気をもむ。ただ在庫があるため、ロシア産が確保できなくても当面は対応できるという。 パンやラーメン向けの業務用小麦粉も扱う鳥越製粉(福岡市)は「影響はまだないが、長引くと心配だ」と打ち明ける。小麦の世界的産地であるロシアやウクライナから各国への輸出が滞ると価格高騰につながりかねない。このままでは秋の価格改定時に影響が出る恐れがあり、一刻も