デノミで混乱、公開処刑相次ぐ=抗議行動や犯罪が多発−北朝鮮 デノミで混乱、公開処刑相次ぐ=抗議行動や犯罪が多発−北朝鮮 【パリ時事】北朝鮮情勢に詳しい消息筋は15日、同国がデノミ(通貨呼称単位の変更)を実施した昨年11月以降、抗議行動やこれに乗じた犯罪が続発し、これを受けて北朝鮮当局が今年3月までに複数の公開処刑を行ったことを明らかにした。 こうした情報が事実なら、金正日体制はデノミ失敗に伴う国内の混乱を強権で抑え込もうとしている可能性がある。 同筋によれば、北朝鮮東部の咸興では、デノミに反対する住民数十人が警官隊と衝突。警官に暴行したとして10人が捕らえられ、うち2人が昨年12月5日か6日、地元住民が見守る中で銃殺刑に処された。 北部の咸鏡北道・清津でも同月8日、新旧通貨の交換を渋った地元当局に住民が抗議する騒ぎが起き、住民2人がその場で射殺されたという。(2010/05/16-0