東日本大震災の発生以降、山形県村山地方の温泉で自噴しなくなったり、水温が下がったりといった異変が生じている。 中には、急きょポンプで温泉をくみ上げるなど、対応に追われる施設もある。一方、天童温泉では、地震後に低下していた温泉の水位が上昇し、中止していた足湯を25日から再開した。いずれも地震による地殻変動が原因とみられ、専門家は「多くの温泉は徐々に回復するが、震災前の状態に戻るには1か月から1年以上かかる」と分析している。 県みどり自然課によると、確認できているだけでも3月11日の地震以降、天童市、寒河江市、河北町、大江町、中山町にある計6か所の温泉で影響が出ている。大江町柳川の「柳川温泉」では、湯量が減少して水温が下がったため、新たな源泉を掘削する方針を決定。自噴しなくなった中山町いずみの「ひまわり温泉 ゆ・ら・ら」では、新たに湯をくみ上げるポンプを設置し、営業再開にこぎ着けた。 ほかにも