梅雨から夏、「におい」が気になる季節だ。ビジネスでも「悪臭」が相手に与える印象は非常にネガティブ。だが、人は自分の臭いには鈍感なもの。さらに、わかっていても対策が不完全な人も多い。『日本人はなぜ臭いと言われるのか』(光文社新書)を出した内科医の桐村里紗氏は、「日本人はとにかく口臭のケアが足りず、臭い。口腔ケア後進国です」と指摘する――。 ※本稿は、桐村里紗『日本人はなぜ臭いと言われるのか』(光文社新書)を再編集したものです。 日本人は、なぜ口が臭いのか 多くの日本人は、「自分たちは外国人と比べたら臭くない」と、思っている。 たしかに、腋臭(わきが)の割合は少ないので、体臭は比較的弱いと言えるかもしれない。 しかし、外国人からすれば、日本人の「口臭」が残念らしい。 自分のにおいは、自覚しにくいものだから、他人からの指摘は、素直に受け止めたい。 実際に、パナソニック株式会社の調査(2017年)