『恋の罪』鑑賞。 冷たい熱帯魚 [DVD] 前作『冷たい熱帯魚』は徹底した男性視点の映画だった。男性から観た女性とは何か。究極的にいえば、それはトロフィーだ。だからでんでんはフーターズ・ガールみたいな店員を自分の店にはべらせていたし、吹越満演じる主人公のクライマックスは嫁や他人の嫁を自分の支配化におくシーンとなっていた。 一方、『恋の罪』は徹底した女性視点の映画だ。 まず最初に、神楽坂恵演じる主人公の、専業主婦という学問も地位も無い女性としての立ち位置が示される。学問も地位も無い女性が自立する為にはどうすれば良いか? その究極の方法を学問も地位もある富樫真が伝授する。それを、水野美紀――学問も地位もそれなりに持っており、それなりに自立しているようにみえる女性――が語り手としてみている。本作はそのような構造をとっている。 なにが凄いかって、その「女性が自立する為の究極の方法」なのだが、「セー
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