テレビ映像では紹介されなかった長野聖火リレーの現場 4月26日、聖火リレーが長野にやってきた。私はテレビ局の取材班とともに現場に赴いた。ここで現場取材を通して知ったこと、感じたこと、考えたことを報告する。 早朝、6時半にロケバスに乗り込んで、宿泊のために借りたウィークリーマンションから取材を始めた。最初に向かったのは多くのチベット独立支持派が集まる善光寺だ。そこで、日本のメディアの偏向報道を批判するチベット独立支持派に目を止めた。 多くの中国人は日本を含む西側のメディアがチベット問題の報道に偏向があると批判しているが、その逆のチベット独立支持派にもこのような批判があることににわかに興味を覚えた。すぐにカメラを向けて取材してみた。「日本のメディアは中国に媚を売っている」という過激な主張だった。「中国に行ったことがありますか」という問いに対しては「いいえ」との回答だった。にわかにチベット