宝くじの売れ行きが伸び悩んでいる。総務省によると、宝くじの2012年度の売上額は前年度と比べて9.0%減の9135億円となり、2年ぶりに1兆円を割り込んだ。 「億万長者」を夢みる消費者に支えられて不景気でも売れてきた宝くじだが、2005年度の1兆1000億円をピークに売り上げはジワジワと減少。一方、競合するスポーツ振興(サッカー)くじ「toto」の2012年の売上金額は史上3番目に多い、前年比11.1%増の約844億円だった。 復興支援の反動で「グリーンジャンボ」は前年度比43.8%減 宝くじの2012年度の売上金が1兆円を割った要因は、「グリーンジャンボ宝くじ」が641億円と、前年度に比べて484億円(43.8%)も減ったことが大きい。11年度のグリーンジャンボは収益金の一部を東日本大震災の復興支援に充てたが、それを12年度は通常販売に戻したため、「その反動もあって減りました」(総務省)