「百万円」と書かれたおもちゃの紙幣を使い買い物をしたとして、大阪府警西成署は4日までに、詐欺の疑いで、派遣社員岩田将大容疑者(22)と派遣社員山田貴之容疑者(28)を逮捕した。逮捕は3日。 おもちゃの紙幣は付箋として市販されており、西成署によると、肖像の福沢諭吉は鼻毛を伸ばしている。裏面が白紙のため、2枚を張り合わせ、買い物の際は見つからないよう4つ折りにして差し出していた。 岩田容疑者は買い物後、西成区の路上で覚せい剤を購入しようと、おもちゃの紙幣を売人に渡して見破られトラブルになった。近くの消防署に駆け込み助けを求めたが、不審な様子だったため消防署員が警察に通報。尿検査で覚せい剤の成分が検出され、覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕、起訴された。売人は逃走した。 逮捕容疑は6月12日午後7時50分ごろ、西成区の商店で缶ジュース2本とバナナ、釣り銭約9600円を詐取した疑い。(共同)