俺は願いを2つ心に抱きスマホを眺めていた。 その願いとはノンコノユメとケイティブレイブ。 そう、帝王賞である。 馬券的な本命であるノンコノユメとケイティブレイブに騎乗する長岡くんの勝利を願っていた。 長岡くんに関しては、中央/地方含めG1はおろか重賞すら勝っていない。 今年の勝鞍は2つ。 去年は3つだ。 個人的に陰ながら応援しているジョッキーの1人である。 今回の帝王賞のメンツ的に勝ち切るのは難しいのは重々承知していた。 華々しい実績を引っ提げている多士済々なジョッキー陣、ライバル馬も新旧世代を問わず、なかなかの豪華メンバーだ。 ケイティブレイブの実績は説明するまでも無く、素晴らしい成績を残している馬だ。 しかしながら言い方は悪いが騎乗するジョッキーは実績面だけを見ると心許ない。 他のジョッキー陣との成績を比較するまでも無い。 でもそんな事は応援する側からすれば関係の無い事。 ノンコノユメ