スーパーなんてなかった頃。 自分は、今でも田舎に住んでいるが、子供の頃は更に田舎に住んでいた。 当時のその町には、スーパーマーケットなどというものはなく、かと言って商店街で買い物しようにも、駐車場などというものも存在しないため、みんな買い物するときは路駐してサッと買い物をしていたりした。 我が家は、その田舎の町でも更に郊外にあったため、その周辺にはなにも店がなく、買物をするためには町の中心部へ車で出かけなければならなかった。だが、当時はまだ週休二日制が始まっておらず、基本的に日曜日しか買い物に行けなかった。 そんな、今で言う買い物難民的な人たちのために、軽トラックに野菜や日用品や雑貨などを積んで売りに来る人がいた。ひょっとしたら、人じゃなくてどこかの業者だったのかもしれないが、とにかく、その車が来るとウチの祖母なんかがよく買いに行っていた。 だが、当然お店で買うよりは高い値段で物が売られて