2010年5月09日 <松井大輔:取材後記> 映画『スクール☆ウォーズ』の舞台となった京都・伏見工に松井大輔(グルノーブル)の恩師がいる。京都・藤森中時代に指導した牧戸万佐夫氏(50)だ。今は伏見工サッカー部の監督を務める。気さくな人柄で松井が最も信頼を寄せ、松井のすべてを知っている。松井は京都入団当初、彼女ができる度に恩師に紹介し、一緒に3人でカラオケに行くこともあったほどだ。 「あいつは人見知りでね。なかなかうちとけづらい部分がある。でも、自分には何でも話してくれる」とうれしそうに話す。松井が京都・大宅中2年の3月に牧戸氏のいる藤森中に転校。中学1年から関西選抜の監督を務めていた牧戸氏を信奉していたからだ。中学では極めて異例のサッカー留学での転校。周囲から陰口をたたかれ、無言電話などの嫌がらせを松井は受けた。牧戸氏も「引き抜きだ」と批判されたという。 「自分はそういうつもりはなかった。