2008年8月13日のブックマーク (3件)

  • もっとも空疎なネットの代弁者、平野啓一郎―『ウェブ人間論(梅田望夫、平野啓一郎)』書評 (セックスなんてくそくらえ)

    このとてつもなく空疎なについて、何から語り始めるべきか。 僕がこのの存在を知ったのは、(株)はてなの取締役を勤める梅田望夫が、ブログにおける特権階級でありエスタブリッシュメントでありソープランドのお得意会員がごときアルファブロガーおよびその他有名ブロガーたちに、献という形式でをばら撒いたことがきっかけである。正式な発売日前にこのを無料で献されたブロガーたちが嬉々としてこの「ウェブ人間論」という駄作の批評ならぬ感想文をインターネットにアップロードしこれを絶賛している様子を見たとき、僕がの内容を知る前にまず不愉快に思ったのは、ブロゴスフィアが梅田というIT業者の宣伝道具、広報道具と堕している姿であり、ある程度は無償でエントリを書くことに意義を見出すブロガーたち、たとえば小飼弾やfinalventなどといった者たちすらも、かくも簡単に業者のマーケット・ツールとして利用されている様は

    Swing-By
    Swing-By 2008/08/13
    こんな文章大好き。
  • 散逸構造論(プリゴジン)

    エントロピーの法則だけに従えば、世界は停止しつつある。 なぜこの宇宙には秩序や構造があるのか?その創造はなぜなされるのか? 原子は放っておけば、無秩序に向かうとされるが、実際には放って置かれている原子などあるのだろうか? どこかおかしい…… 少なくとも生物学的な世界はますます成長し組織を失うのではなく、より組織化されつつあるではないか! こうした疑問を持ち続けた化学者がいた。イリヤ・プリゴジンである。物理学と生物学、可逆な時間と不可逆な時間、秩序と無秩序、偶然と必然を一つの枠組みにいれてその相互関係に注目するとき、雄大な理論が作られた。それは議論にあたいするのは当然だが、この場合はさらに強力で威厳のあるものとなった。彼はその研究である「散逸構造論」で1977年にノーベル化学賞を受賞した。相対性理論、量子論以来の最重要科学的発見とされている。 ニュートンのモデルも当時の知的ゆらぎから派生した

  • 散逸構造とは

    「台風は、なぜ発達できるのでしょうか?」 1つの箱の中に高気圧領域と低気圧領域が存在する場合、必ず高気圧領域から低気圧領域へと空気の拡散が起こり、しばらくすると箱の中は均一な気圧となります。これは、熱力学第2法則すなわちエントロピー増大の法則にしたがう現象ですが、台風の発達は、最も低気圧領域である台風の目の気圧が周辺に対してさらに低下する現象です。 また、自然界を見渡すと、トラ、シマウマ、熱帯魚といった様々な動物において、空間周期的な体表模様が形成されています。これは体表において、色素分子が高濃度の領域と低濃度の領域とが空間周期的に交互に出現していることを意味しています。ところが一匹の動物においては、全ての細胞のDNA塩基配列は全く同じであり、このように空間周期的な濃度不均一構造が出現することも、熱力学第2法則に反するように勘違いしやすい現象です。 「生物は神の手により作られた