あまり各国の関心がなかったAPECで唯一の成果は、日本がTPP参加を検討すると表明したことだったのではないかと思います。 しかし、その後は現役の保安官による尖閣ビデオ流出問題や、法相の軽率発言などをめぐる政局にマスコミや国民の関心が釘付けになってしまい、議論が停滞してきているように感じます。 APECの開催時期には、経済界からは参加推進期待の声が高まり、またお決まりのように農業団体の反対の集会、またそれに呼応するかのように政治家の反対の決起集会がありました。 また経産省や農水省がTPP参加の影響の試算を提出しあったのですが、この問題についての国民的議論が十分に盛り上がらないままに時間が経過してしまっているように感じます。 なぜ、経産省と農水省のTPP参加による影響度の試算が異なったのかに対しても、もっと議論が欲しいところですが、それも断ち切れ状態ではないでしょうか。 とくに農水省は、これま