世界中で読まれているエリック=カールの『はらぺこあおむし』では、主人公のあおむしがリンゴやナシなどさまざまなものを食べますが、実際にはカイコならクワの葉、ナミアゲハならミカンの葉・・・というように、ほとんどの昆虫で食べるものは決まっています。 昆虫たちはどのようにして食べることのできる特定の葉を見極めているのでしょうか。実は、その詳しいメカニズムはよく分かっていませんでした。 Leaf Veins flickr photo by michaelroper shared under a Creative Commons (BY-SA) license 東京大学と東京農工大学の研究者らが、カイコを使って観察および実験を行った結果、”二段階認証”でクワの葉を認識していることを明らかにしました。 カイコはまず、口の近くにある小顋肢(しょうさいし)と呼ばれる突起状の特殊な味覚器官を葉に押し当てて触診
![カイコは「二段階認証」でクワの葉だけを選んで食べる、東京大学・東京農工大学](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e48a4a7e131d5f3362ffa0ff194f0d4f119f3dff/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fepinesis.net%2Fwp-content%2Fuploads%2F2020%2F09%2F1593918_8bb270b52f.jpg)