電子出版元年と騒がれた2010年。今回の電子出版の動きは、過去のブームのように一過性に終わってしまうのか、それとも着実に成長を続けているのだろうか。 7日から電子出版に特化した世界最大級の専門展である「第15回国際電子出版EXPO」が開催されるが、この機会に電子ブックのオーサリングシステム「Actibook」を手掛け、中小規模の出版社やプロダクションなどを顧客を持つスターティアラボの代表取締役社長 北村健一氏に話を聞いた。 ■電子書籍がブームで終わることはない 北村氏は、電子出版市場について、昨年以降この市場に参入する出版社や、関連サービスを提供するベンダーも増えてきていると感じていると述べる。ただ日本の場合、その市場の盛り上がりも、タブレットや電子ブックリーダーなど、ものづくりが先行しており、本来あるべき電子書籍を読むというニーズが追い付いていないのも事実だという。 また、電子出版の市場