ここは、とある会社の会議室。今日もいつものように企画会議が行なわれている。企画のプレゼンをしているのは入社3年目の番場。同期の中でも群を抜いて仕事がデキる男だ。それに引き替え、いつも雑用ばかり任されるオレ、堀内。 プレゼン編――な、何だ、あの銀色の板は? 今日もいつものように定例会議が始まる。「今日は番場のプレゼンか……」。トップセールスである番場は一体どんなプレゼンをするのだろう。堀内は興味津々だ。 番場のプレゼンが始まった。しかし、何かがいつもと違う。よく見るとレーザーポインタは手にしておらず、何やら見慣れない銀色の板のようなものをPCにつないでいる。 な、何だ、あの銀色の板は? 堀内の目はクギ付けになった。 番場は銀色の板の上でペンのようなものを動かし始めた。すると、PowerPointのスライド上に手書きの文字が現れたではないか。番場は花丸をつけたり、文字を書き込んだりして注目を集