冷房を抑えて省エネを進める「クールビズ」で、6〜9月の適用期間を延長する動きが企業に広がっている。暑さが初秋まで続き、ネクタイや上着を着用しない軽装が定着したことが背景にあるようだ。 三洋電機は今年、クールビズ期間を6月1日から10月末までとし、9月末までだった昨年より1カ月延ばす。本社のある大阪府は昨年10月、最高気温が25度以上の夏日が15日間あったためで、同社は「10月でも暑く感じる日が多いので延長する。節電や温室効果ガスの削減も期待できる」とする。 パナソニックは事業所ごとに期間を決定。比較的ラフな装いの社員が多いマーケティング部門(東京)などは今年、1カ月前倒しして5月1日からクールビズを導入した。シャープも昨年より2カ月多い5月1日〜10月末の6カ月間とした。 これまでも沖縄電力など沖縄県内では期間を4〜11月などとする企業があり、期間延長する企業が北上しているとも言える