『デビルズライン』(花田陵/講談社) 「俺には帰る場所がある」 鬼と呼ばれる吸血鬼が存在する世界を描いた『デビルズライン』(花田陵/講談社)が、単行本13巻でついに本編が完結を迎えた。 2013年から5年間の連載で、累計発行部数は240万部以上、2018年にはアニメ化もされ、名実ともに大ヒット作品となった。 “鬼ハーフ”が事件と陰謀に立ち向かうダークファンタジー! 本作は現代に鬼という生物が密かに存在し、人間と共に生きている、という設定。彼らは見た目にはヒトと変わらないが、血をみることや匂いをかぐことで“吸血欲”が発動。これによりたびたび事件を起こしてきた。 日本政府は鬼の研究を行い、鬼とヒトとのハイブリッド計画をすすめていた。そこで鬼の男性とヒトの女性から生まれたのが主人公、安斎結貴(あんざいゆうき)だった。 安斎は吸血欲が乏しく、鬼と人間のハーフとして順調に成長。警視庁公安五課に所属し