原始的な裸子植物で、ナミビアとアンゴラの海岸沿いにのみ自生する。日本では、サバクオモト(砂漠万年青)やキソウテンガイ(奇想天外)などと呼ばれている。短い茎から、生涯2枚だけの葉を伸ばし続ける。葉は裂けやすいため何枚もあるように見える。葉先は次第に枯れていくが、葉の基部に分裂組織があり生涯伸び続ける。このように永続的に成長する葉は陸上植物全体で見ても例が少なく、また、葉の基部で成長を続ける型は他に例がない。 2.ストロマトライト(推定2000〜3000歳) 西オーストラリア州シャーク湾/オーストラリア シアノバクテリア類の死骸と泥粒などによって作られた、層状の構造をもつ岩石で、藍藻類と堆積物が何層にも積み重なって形成されている。先カンブリア時代には世界各地に存在し、地球に大量の酸素を提供していたが、ストロマトライトを餌にする生物が出現した6億〜 8億年前にその数は大きく減少した。 シャーク湾