先日、仕事の途中で少しサボって銀行に寄ったある日。 店の玄関を出ると、背後から声をかけられました。 「〇〇病院まではどのくらいありますかね」 振り返ると、そこにはお年を召したご夫婦。 旦那さんとおぼしき人と、旦那さんが乗った車イスを押すおばあちゃんでした。 「〇〇病院はこの橋を越えて、高速道路の高架を越えて、JAの隣だよ」 「そこまであよんで(=歩いて?)どんなもんやろか…」 「ずっと真っすぐだから道を間違えることも無いだろうけど…車いすを押してばあちゃんの足で、となるとなぁ」 そう伝えたら、いかにも不安そうなのが分かりました。 「…あ。車ならすぐやし、乗っていく?」 「あれ、こ~わいさ~(=申し訳ないよ)。車いすもあるによ。」 「うしろの荷物下ろせば車イスくらい乗るよ。こんなもん置いといても誰も持ってかんわ」 畑仕事で使う道具をトランクから下ろすと、 近くにいた銀行の人に話をして、駐車場