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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (4)

  • 【特集・太陽系再編】(1)太陽系の外へ広がる影響

    【2006年8月17日 アストロアーツ】 8月24日、国際天文学連合総会で「惑星」の定義が決定します。「惑星の数が増えそうだ」ということが話題を呼んでいますが、重要なのはそれだけではありません。そこで、アストロアーツニュースでは「特集・太陽系再編」として注目すべきポイントを4回にわけて紹介します。第1回は、この10年で急激に発展した「系外惑星」、つまり太陽系の外にある惑星を研究する分野への影響を考えます。 「惑星とは、(a)十分な質量を持つために自己重力が固体としての力よりも勝る結果、重力平衡(ほとんど球状)の形を持ち、(b)恒星の周りを回る天体で、恒星でも、また衛星でもないものとする。」(国立天文台 アストロ・トピックス 230) これが、国際天文学連合(IAU)が示した「惑星の定義」の原案です。(a)の定義は、これまであいまいだった「冥王星は惑星なのか?」などといった問題に決着をつける

  • 痕を残したのは流星? いえ、れっきとした恒星です

    【2007年8月16日 NASA JPL】 夏休みは流星シーズンということで、流星が通ったあとの「流星痕」にも見えるこちらの画像。その正体は流星痕ではなく、彗星の尾でもなく、何とみずから輝く正真正銘の「恒星」が、移動しながら残した物質なのだ。 GALEXがとらえたミラの「しっぽ」。右側がミラで、左下の星はわれわれから見て手前にある別の恒星。しっぽは紫外線でしか輝いていないため、今まで見過ごされてきたようだ。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech) われわれがふだん「流星」と呼んでいるのは、大気圏に突入した微粒子が引き起こす発光現象で、流れたあとにはまれに「流星痕」と呼ばれる筋状の雲のような跡が残る。それに対して「彗星」は氷などでできた太陽系天体で、太陽に近づくとガスやちりを放出して尾を形成する。どちらも、太陽系のはるか外に位置する「恒星」とはまったく関係がない。 ところが、

  • 「惑星定義」決定までの経緯と解説

    【2006年8月30日 国立天文台 アストロ・トピックス(234)】 8月24日に採択された惑星定義によって、冥王星の地位が「惑星」から「海王星以遠天体代表」へと変わり、各方面で大きな話題となっています。衛星の定義や和名表記など検討事項が残されているものの、1990年代に始まった議論はやっと決着したといえます。その経緯について、海王星以遠の天体が発見され始めた90年代から今日までを振り返ってみましょう。 これまで、どのような天体を「惑星」と呼ぶのかは、国際天文学連合(IAU)では定義されていませんでした。しかし、冥王星は「軌道が17度も傾き、大きく歪んでいる」「直径が水星の半分以下である」という点で、水星から海王星までの惑星とは違っていました。 観測技術の進歩により、1990年代から海王星以遠で様々な天体が発見され始め、冥王星を含めて、惑星の定義についての検討が始まりました。たとえば、19

    TAKA128
    TAKA128 2006/09/02
  • 【特集・太陽系再編】(4)守られるか、冥王星の地位(前編)

    【2006年8月23日 アストロアーツ】 やはり、すべての発端は「第9惑星」冥王星、そして冥王星を含むエッジワース・カイパーベルト天体にあると言えるでしょう。冥王星を惑星とすることの是非はさておき、確かなのは、今回の提案はこの十数年の間に急速に進歩した、私たちの太陽系に関する認識を反映しているということです。 冥王星と「第10惑星」だけではない! 2005年に発表された、冥王星よりも大きな天体「2003 UB313」。その存在は、惑星に関する議論の「きっかけ」の1つとなったことは確かです。しかし、議論の質的な「理由」だと考えるべきではありません。冥王星の周囲には「エッジワース・カイパーベルト」と呼ばれる領域があり、そこには氷でできた無数の天体が潜んでいることが、ごく最近になってわかってきました。冥王星も2003 UB313も、氷山の一角に過ぎません。 まずは、急激に展開する「エッジワース

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