ブックマーク / note.com/shibataism (47)

  • Twitterは「有料化」が必要なほど深刻な赤字なのか?|決算が読めるようになるノート

    Twitterの2016年1-3月決算が出ました。結果だけを見ると、$80m(約89億円)の営業損失(Net Loss)となっており、ネット上では、「Twitterは有料化しないと危険なのではないか」という声まで出て、それに対して、Twitter社が自ら、 と否定するアナウンスを出すほどでした。今日は、この営業赤字がどの程度問題なのか、という点を詳しく見ていきます。 報道は「営業赤字」を強調、会社発表では「EBITDAがYoY +73%で成長」を強調まずは、決算の概要を簡単に振り返ってみたいと思います。 Twitterの売上の多くは広告販売からなりますが、売上は、YoY +36%の$595m(595億円)でした。 広告売上を地域別に見ると、アメリカがYoY +36%、アメリカ以外がYoY +38%となっており、グローバルに同じようなペースで増えていることが分かります。 会社が発表しているI

    Twitterは「有料化」が必要なほど深刻な赤字なのか?|決算が読めるようになるノート
  • Kaizen PlatformはこうしてSaaSからマーケットプレイスへ進化した|決算が読めるようになるノート

    柴田: 今回の「しば談」は、Kaizen PlatformCEOの須藤憲司さんにお越しいただきました。まずは会社の紹介をお願いしてもよろしいですか? 須藤憲司さん(以下、敬称略): Kaizen Platformは、企業のWebサイト、UIの改善をやっています。ツールを渡すだけでなく、サポートまで行っています。ツールだけあっても、テストしたりとか実装したりとかって、皆さん忙しくてできないので。僕らは「グロースハッカー」と言われる、デザイナー、エンジニアさんを3,600人(注: 2016年5月現在)くらい抱えているので、彼らが改善案を作ってくれて、それを選ぶだけでUIの改善がどんどん進む、というサービスを提供しています。 起業のアイディア = 前職での課題柴田: なんでこのビジネスをやろうと思ったんですか? 須藤: 僕はもともとリクルートにいまして、まさにプロダクトやマーケティングをやって

    Kaizen PlatformはこうしてSaaSからマーケットプレイスへ進化した|決算が読めるようになるノート
  • Facebookのメッセンジャープラットフォームの本当の狙いは正しく報道されていないと(僕は)思う。|決算が読めるようになるノート

    (今回は完全に主観なので「オレ(私)は違うと思う」という方もいらっしゃるかもしれませんが、悪しからず。) さて、LINEに続き、Facebookもボットプラットフォームをリリースして、盛り上がっていますね。「F8カンファレンス:FacebookがMessengerのチャットボットのプラットフォームを発表」が詳しいので詳細はこちらをご覧ください。 がしかし、Facebookが当に何を狙っているのか、というのが正しく報道されていない気がするので、僕の解釈を書いておこうと思います。(繰り返しますが、あくまで主観です。) メッセンジャープラットフォームにおける3つのリリース今回、f8カンファレンスで発表されたメッセンジャー関連の内容は、大きく分けて3つに分類できる。 #1 : ビジネスアカウントにもメッセンジャーを開放 #2 : メッセージを送受信するAPIを開放 #3 : メッセージを自動で送

    Facebookのメッセンジャープラットフォームの本当の狙いは正しく報道されていないと(僕は)思う。|決算が読めるようになるノート
  • テスラはなぜこのタイミングでModel 3を発表したのか?|決算が読めるようになるノート

    (号外です。大部分を音声入力で書いているので、誤記等があるかもしれませんがご容赦ください。) テスラが先週、大衆向けの電気自動車Model 3を発表しました。発表前の時点で15万台の予約が入り、なんと4月2日土曜日時点で、27万6000台の予約を超えているとのことです。 予約するには、$1000(10万円)のデポジットが必要なので、このデポジットだけで、$276m(約276億円)もの現金を集めたことになります。 驚くべきことは、実際に納車されるのが最短でも1.5年以上先と言われているのにも関わらず、これだけの予約を集めてしまった点です。実際、過去のテスラを見ると、当初宣言していた納車日に間に合ったことがありません。「納車するする詐欺」に近いレベルで、いつも納車が遅れます。笑 そう考えると、今回、この早いタイミングでModel 3を発表したのは、会社から見るとすごくリスキーにも見えます。なぜ

    テスラはなぜこのタイミングでModel 3を発表したのか?|決算が読めるようになるノート
  • ヤフーのカードビジネスが抱える「時限爆弾」とその回避方法|決算が読めるようになるノート

    以前かいた「ヤフーの「減益」は心配すべきことなのか?」の中で、 一見堅実に見えるカード事業ですが、実は、大きな「地雷」が潜んでいるのですが...これも長くなるのでニーズがあれば別記事にします。と書きました。随分多くの方から「続き読みたい」というご要望をいただいたので書きます。 最初に申し上げておくと、今日の話は、会計の基、特にバランスシート(貸借対照表)を読む力が(少し)必要です。バランスシートって何?という方は、特に後半が意味不明だと思いますので、まずはバランスシートの概要を理解してから、読まれることをオススメします。(バランスシート読めるのは、意外と重要なので、「そんなの勉強したことない!」という方はこれを期に勉強されることを強くオススメします。) ちなみにワイジェイカードは、こんなイメージで、黒と赤のカードを提供しているようです。年会費は無料で、T-Pointとの連携がウリです。

    ヤフーのカードビジネスが抱える「時限爆弾」とその回避方法|決算が読めるようになるノート
  • メルカリは本当に「世界を取る(かも)」と思った件|決算が読めるようになるノート

    最初にお断りしておきます。今回の内容は決算と関係ありません。いつものように数字もグラフもたくさん出てきません。「号外」のようなものだと思ってください。興味がない方は読み飛ばしていただいても構いません。 noteを始める時に、「やらないこと」を3つ決めました。一つ目はネガティブなこと(悪口)はなるべく書かない、二つ目は非上場企業に関しては書かない(非上場であるという意思を尊重します)、三つ目は僕の主観をなるべく入れない(入れるとしても客観データを主観を明確に分離)ということです。今回は、このうち2番目と3番目に違反しますが、何と言うか書かずにいられなかった、という気持ちなので書きます。 さて、前置きはこのくらいにして題。 先日、メルカリが大型調達を発表しました。 ・フリマアプリのメルカリ、今度は84億円の大型資金調達——評価額10億ドル超の日発ユニコーンに (TechCrunch Jap

    メルカリは本当に「世界を取る(かも)」と思った件|決算が読めるようになるノート
  • 米ヤフーが買い手を募集中 -「嫁・婿入り前の最後のお色直し」か|決算が読めるようになるノート

    7目です。遂にこの日が来てしまいました。「One of the most powerful Internet companies is officially for sale」という記事で出ているように、米ヤフーが、業のネット事業の売却先を探している、とのことです。 ノートでは、あまりネガティブなことは書かないようにしているつもりですが、この一件だけはインパクトがある上に、学べることも多いので、書いておこうと思います。 ちなみに、参考までに、米ヤフーは、特にここ10年間くらい非常に苦難続きの会社でした(未だに成長を続ける日のヤフーとは正反対です)。 米ヤフーの売上・利益 はじめに2015年10−12月期の決算で発表された、売上推移ですが、四半期あたり$1B強くらいの売上がありますが、ほとんど成長していません。 次に、EBITDA(償却前の営業利益)ですが、こちらも四半期あたり$20

    米ヤフーが買い手を募集中 -「嫁・婿入り前の最後のお色直し」か|決算が読めるようになるノート