ヒップホップ界をリードするラッパー ダースレイダーさんの対談、 第3回目は「コンプレックス」についてお聞きします。 〈前回までは〉 ①「シェイクスピアが元祖ラッパーだ」なんていう人もいるくらいで。 ②ある意味「ぶっ壊しちまえ!」みたいなね(笑)。 留守電に自分のラップを吹き込んで、練習したりね。 平野:ところで、ラップもヒップホップも黒人のものでしょ? 日本人であることにコンプレックスってあります? ダース:あぁ。 平野:普通に考えれば、日本人がラップをやるのって、 背後に強烈なコンプレックスがあるんじゃないかと想像しますよね。 だって黒人じゃないんだもん。 ダース:はい。 平野:「オレ、できれば黒人になりたい! 黒人に生まれたかった!」 って思っているだろうし、その裏返しとして 日本人としての強烈なアイデンティティを探す苦しみのようなものもあるかもしれないし。 それってアートにも通じる問