はじめに確認しておきますと、今回の記事でとりあげる「ライト批評」「ライト批判」は「ライトノベルのライトさを批判するような批評」のことではありません。ライトノベルのようにライトな――つまり"お手軽な"批評・批判のことです。 こと「ライトさ」やそれに類する要素からかなり批判されがちなライトノベルですが、そうしたライトノベルに対する批判の方にも、かなり「ライトさ」が見受けられる、この皮肉な状況について、今回は探ってみたいと思います。 ライトな小説とライトな批評 言うまでもなく、ライトノベルはライトな小説(ノベル)です。主に中高生をターゲットとしたジュブナイル小説の現代における形であり、その読者層の設定から来る当然の要請として、いわゆる一般小説よりわかりやすい物語の形をとることが多い、とまずは言えるでしょう。 無論、そう簡単に言い切ってしまえるものでもありません。そのジャンルの越境性から、SFやフ
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