ブックマーク / www.ringolab.com (3)

  • 閉じこもるインターネット――グーグル・パーソナライズ・民主主義 - 情報考学 Passion For The Future

    ・閉じこもるインターネット――グーグル・パーソナライズ・民主主義 「グーグルで○○で検索して3番目にでてくるのが私のページです」という説明は、少し前から通じなくなっている。グーグルは検索結果のパーソナライズに取り組んでおり、過去にどんな検索をしたかによって、検索結果の順位をユーザーごとに変更しているのだ。ある人には3番目でも、普段の検索傾向が違う人には異なる順位で出てくる。 グーグルだけでなくネットの至る所にパーソナライズは仕掛けられている。ネット技術に習熟した人ほど、自分の興味関心のある情報が密度濃く現れる情報宇宙に包まれる。この現象を著者は"フィルターバブル"(これが原題)と呼んでいる。 フィルターバブルに包まれると目障りなものは見なくていいし、聞きたくないことは聞こえない。一見、自分を中心に世界が回っているような魅力的な情報空間に思えるが、多様な情報、異質な情報のインターネットの

  • 性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し、女は「男同士」に萌えるのか - 情報考学 Passion For The Future

    ・性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し、女は「男同士」に萌えるのか タイトルがストレートすぎるが、内容はいたって真面目な科学読み物である。進化生物学と脳の認知系の研究者が書いている。この分野では研究者たちは、性器にセンサーをつけての実験、きわどい単語が並ぶアンケートなど、データをとるのがとても困難な研究テーマに挑んでいるわけだが、近年、実に貴重な研究用データの鉱脈を掘り当てたそうだ。それはインターネットである。 このの前半の圧巻はネットの利用調査の紹介だ。検索エンジンに入力された4億のキーワード、65万人の検索履歴、4万のアダルトサイト、数千の官能小説サイトなどをデータマイニングすることで、ネット上の性的欲望の実態を明らかにした。これが興味位的にも、科学的にも極めて面白いのだ。 4億のキーワードのうち、13%にあたる5500万の語句がエロチックコンテンツを探すためのキーワードだった。5

  • 澪つくし - 情報考学 Passion For The Future

    ・澪つくし うまいなあ。駄作、普通作がない。傑作のみで構成された心霊恐怖短編集(8収録)。日的怪異をテーマにしたホラーが好きな人にはとてもお買い得な文庫だと思う。 人の死をきっかけに見えないものが見えるようになってしまう人たちの話が多い。 一人称の緻密な心理描写にひきこまれていくと、中盤で実は現実に起きていることは違うとわかったり、見えないものが見える自分が正気なのか狂気なのかわからなくなったり。読者の感情移入先の状況が二転三転して、何が当なのかわからなくなる。そんな巧妙なストーリーテリングが味わえる。短編とは思えないしっかりした物語感。 こういう心霊ホラーって一般的には、霊が出るか出ないかくらいが一番怖くて、出ちゃってからの展開はあんまり怖くないのが普通である。だから出るか出ないかで止めておくホラーって多いのだ。だが、この作家の場合、モロに出しちゃってからも、別の次元での怖さを醸

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