Interview and text by Tomo Kosuga [初出掲載:VICE.com日本版 2014年3月] 「命を懸ける」——。言葉で言うのはいとも容易いこと。実際、それを実践した人間がこれまでにどれだけいただろうか。今日ここで紹介するのは、自らが信じるものに命を懸ける人物だ。 その男、郡山総一郎が命を懸けて信じるものとは「写真」である。それがどれほどの覚悟なのかって? かつては紛争地でシャッターを切り、かつてはイラクで拉致され、かつては「写真と生活、どっちが大切なの?」と問う伴侶に「写真」と即答して天涯孤独の身となった、とでも言えば伝わるだろうか。実際、いま並べたことは郡山総一郎が体験してきたことである。 1971年生まれの郡山が初めてカメラを握ったのは2000年のこと。29歳でスタートという、いわゆる遅咲きだ。しかし行動力が並じゃなかった。この男が最初の被写体に選んだのは
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