※一応映画の個人的な感想を書いているので、まだ観ていない人は気をつけてください。公開された直後に日本で観て、アブダビに向かうフライトの間にもう一度観て、そして今日、イタリアからアブダビに戻るフライトで、三度目の『La La Land』 を”して”しまう。 タップシューズに履き替えて、夜になりかけの丘の上で、私だって踊りだしてしまえたらどんなに楽かと思わせるその映画は、夢見がちな少女のままおばさんになってしまった私のようなアラサーを随所で巻き込みながら、彼と彼女の物語を淡々と過不足なく進めてゆく。 『La La Land』 にはじまり、『La La Land』 に終わった旅だったなと、エジプトのカイロを越えるあたりでもう一度泣きそうになりながら私は思う(実際に、一度目は日本で最後に少しだけ泣いた)。 何に泣くのかといえば、「選ばなかった未来はいつだって美しい」。 何ゆえの美しさかといえば、た
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