はしもと小児科ホームページ★この記事を印刷・保存する（パソコン用・PDFファイル）現在，A型およびB型インフルエンザ治療薬としてはタミフルとリレンザが用いられています．タミフルにはカプセルと小児用ドライシロップ（DS）製剤があり，いずれも1日2回，5日間の内服が必要です．リレンザも1日2回，5日間の吸入が必要です．タミフルは10-19歳には処方不可，リレンザは乳幼児ではうまく吸入ができない，という制約があります．2010年10月19日，新しいインフルエンザ治療薬としてイナビル吸入粉末剤20mg（一般名：ラニナミビルオクタン酸エステル水和物）が発売されます．イナビルはA型およびB型インフルエンザの治療薬です．本剤は長時間作用型ノイラミニダーゼ阻害剤のため，1回の吸入だけで治療が完結します．タミフルやリレンザのように合計10回の内服または吸入の必要がありません．イナビルの投与量は10歳以上では40mg（2本），10歳未
