アパート建設会社「レオパレス21」(東京)は29日、1996年~2009年に12都府県で建てたアパート38棟に、建築基準法違反の疑いがあると発表した。延焼防止や遮音のための天井裏の仕切り壁が未設置で、壁に穴が開いていたケースもあった。施工業者への指示が不明確で、検査も不十分だった。同社は「火災報知機などで防火性能は担保され、ただちに危険性はない」といい、順次、無償で補修するとしている。 建物オーナーからの指摘を受けた社内調査で発覚した。同社は2019年6月までに、施工した全アパート3万7853棟について、同様の問題がないか調査する。このうち、現時点で調査を終えたのは474棟にとどまり、法令違反の疑いがある建物は増える可能性がある。