[ニューヨーク 9日 ロイター] 米債券運用大手パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)の旗艦ファンドである「トータル・リターン・ファンド」PTTRX.Oは2月末現在で米国債・米機関債など米政府関連債券をすべて売却した。9日にウェブサイトで公表した。1月末時点での保有比率は12%だった。 同ファンドで2369億ドルを運用するビル・グロス共同最高投資責任者(CIO)は、米財政赤字とインフレへの影響への懸念を繰り返し表明していた。グロス氏は先週も、連邦準備理事会(FRB)がラストリゾートとしての買い入れを終了すれば、10年債利回りが4%に上昇するというのは妥当な見通しと述べていた。
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