2012年2月21日のブックマーク (1件)

  • 余録:東京・神田の和泉屋という酒屋が開店祝いにたる酒… - 毎日jp(毎日新聞)

    東京・神田の和泉屋という酒屋が開店祝いにたる酒を通行人に振る舞った。ついには道路に多くの酔っ払いが横たわることになった--簡単に意訳したが、140年前に創刊された小紙の前身、東京日日新聞第1号の記事の一つである▲酔っ払って寝た人力車引きらは酒屋の「仁」を喜んだが、その子はひもじい思いをしたわけだ。かくして記事は「仁過ぎれば却(かえ)って禍あるとは是(これ)ならん」との大げさな評言で締めくくられている。紙面の中でもたわいない街ネタだが、何やら親しみを感じてしまう▲遣欧使節の米国からの手紙や主婦殺人事件の記事が目を奪う創刊紙面だった。振る舞い酒の話は、その中で息抜きと世相批評を兼ねたコラムのような役目を果たしている。小欄にすれば何かご先祖に出会ったような気分だ▲140年間、変わる時代を報じた新聞は、変わらぬ人間も紙面に映し出してきた。東日大震災では空前の惨害を伝える紙面でコラムに何ができる

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    TNYFC 2012/02/21