近年、発砲事件などが相次ぎ、安全安心のまちづくりが強調される北九州市だが、データで見ると、生活環境が充実し、市民に優しい街の姿が見えてくる。 まずは、ほかの大都市と比べて物価が安い。熊本市を除く19の政令市と東京都23区の20か所で比較した「大都市比較統計年表」(2010年)によると、消費者物価指数は最も低い。1か月の家賃も3・3平方メートル当たり3908円で2番目に安い。医療面も充実。人口10万人当たりの一般病院数は7・7施設、病床数は1602・3床で、いずれも札幌市に次いで2位。人口1000人当たりの刑法犯の認知件数は6番目に多いものの、検挙率は39%でトップを誇る。 U、Iターンの促進事業を担当する市雇用開発室によると、今年度の移住者は124人(1月末現在)で、ここ数年は増加傾向にある。同室の中川恵介次長は「海や山に囲まれて自然が多く、おいしい食材が豊富。雇用も充実しているので、ぜひ