ライトノベルを書こうと思ったきっかけを教えてください!(※初回は編集部からの質問です) 「――ガンです」 時を遡ること2011年。 医師にそう宣告された榎宮は、だがどちらかというと脳裏を過ぎったのは締切だった。 何せ当時は漫画家をやっていたのだ。ぶっちゃけ修羅場だった。締切間際だった。 ごめん嘘吐いた既に〆切をオーバーしていた。割と担当にケツを蹴られていた。 そのケツからちょいとタール状の血便が出たもんだから、流石にヤバいかと気楽に検査してみたらこれである。 「あ、あのー、それってぶっちゃけどのくらいやばいですか。漫画の原稿終わるまでとか待てます?」 そう答えた榎宮を医者は――頭が――末期な患者を視るような眼で眺めて、呆れ気味に答えた。 「即刻、治療に入らなきゃ来年は生きてないでしょう、といえばわかりますかね」 ……その言葉に、ようやく冷静になり榎宮は内心「わーお」と天井を仰いだ。 つか冷
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