2023年3月20日のブックマーク (1件)

  • 2009年WBC、イチロー8球の死合|徳重龍徳(ライター)

    10回表、2アウト1、3塁。ドジャースタジアムの5万4846人の観衆が見守る中、背番号51はバッターボックスに立ち、いつものルーティンを行った後、フーッと大きく息を吐いた。 韓国のマウンドに立つのは林昌勇。サイドスローから160キロ近い球を投げ「蛇直球」との異名を持っていた。前年に東京ヤクルトスワローズと契約を結び、シーズンでは33セーブを挙げるなど燕の守護神に君臨し、この大会でも無失点を続けていた。 2009年3月31日、第2回ワールドクラシックベースボール決勝戦、日韓国。伝説となるイチローと林、8球の死合の始まりだった。 1球目、ストレート。ボール。0−1。林の初球は外に外れ、ボールとなる。 「1球目だけボール来てくれ。そうしたら有利になる。頼む、頼む、ボールでと。1球目だけは振りたくなかった」 そう考えたイチローにとっては理想通りの球だった。 バッターボックスに入る前、イチローは

    2009年WBC、イチロー8球の死合|徳重龍徳(ライター)
    TOT2020
    TOT2020 2023/03/20