長崎の坂道を「萌(も)えキャラ」にしてみました――。街づくりに取り組む長崎市の団体が、オランダ坂や幣振坂(へいふりざか)など実在する21カ所の坂をイメージしたキャラクターをつくり、「坂道むすめ」と名づけた。若い世代にも坂道に親しんでもらおうというねらいで、5月からは缶バッジの販売を始めた。 缶バッジに描かれているのは、坂道の風景と、キラキラの大きな瞳にカラフルな髪の美少女たち。街づくりを手がけるMODALの林田英昭さん(52)らが企画した。 林田さんが坂道と萌えキャラの組み合わせを思いついたのは1年ほど前のこと。長崎市内のみやげ店を訪れると、修学旅行生が集まっていたのは熊本県のキャラクター「くまモン」の売り場だった。中高生が手に取りやすく長崎ならではの商品を作れないかと考え、坂道に目をつけた。 長崎で暮らす人にとって坂道は厄介者。でも、2年前に東京から長崎へ戻ってきた林田さんの目には、魅力