平均的な中国人民がのどかに暮らす町に行く 数多くの日本企業が“広大な”市場を求めて中国に進出している。しかし、その実態は「中国に進出している」というよりは、裕福で中国の最先端を行く「上海や北京に進出している」というのが正しい。上海や北京の市街地に住む人口を足しても2000万人くらいなわけで、中国の総人口を13億人とすれば、残りの12億8000万人が関わる地域経済圏にはまだまだ影響を与えていないことになる。 この連載では、すでに北京や上海といった中国の最先端年におけるIT事情を「『あらやだ、中国製なのこれ』──上海セレブにみる中国富豪のIT事情 」で、そして、中国奥地の農村におけるIT事情は「ITmedia +D PC USER:中国の貧しい村にITはあるか?」でそれぞれ紹介しているが、絶対多数の中国人が生活を営んでいる平均的な中国の地域経済圏といえる、「のどかな町」のIT事情を調査すべく現