本書は、プログラミング言語Cを、他の解説書とはまったく違う切口で説明 した本である。全ては実践あるのみ。紙上の空論を排し、あくまで実際的な実 験のやりかたを示しながら、C言語の本質に迫ろうとした。 最近の言語の書が、できるだけメモリを意識させないようにしているが、本 書ではメモリを明示的に意識させることを通して、C言語を解説している。そ れにより、C言語で難しいとされるポインタなどを具体的に示した。 実験は、スタックを破壊するような実験もわざと行なっている。初心者が犯 す誤りを実際に実験し、メモリ内容がどう変化して行くかを細かく追いかけ、 誤りの理由をきちんと示すことに専念した。 今回の公開では、本書のもっとも重要な部分、『第4章メモリ』を順次誰で も見られるようにして行く。乞う御期待! 1996年6月3日 公開テキスト はじめに 第0章 準備 第4章 メモリ 正誤表 はじめに 謝辞 第0