日本の製造業企業の海外生産比率は現在拡大基調に戻り、引き続き海外事業を強化・拡大する姿勢にある。今後、どの国・地域が企業にとって魅力的なのだろうか? 国際協力銀行が海外で事業展開している製造業企業625社から集めたアンケート調査の結果、今後3年間程度の中期的な海外展開の有望国として、インドネシアが初めて第1位となった。一方、中国が調査開始以来第1位から第4位に後退した。第2位のインド、第3位のタイを含め、上位4カ国の得票率は40%前後で拮抗している。ただし、長期的(今後10年程度)な有望国では引き続きインドが第1位、中国が第2位であり、両国は今後も主要な事業展開先として認識されている。 インドネシアを有望とした理由として最も多かったのが「現地マーケットの今後の成長性」。第3位にも「現地マーケットの現状規模」が入っており、同国の市場としての魅力は年々上昇していることを示している。一方、課題と