30代中盤のどん底の時期を脱し、ここ数年、自分の人生が幸せなものだと感じることが多くなってきた。「ありのままの自分」のままで自分が認められる「居場所」を持つことができたからだと思う。 思春期のころ、私はいわゆる「天然のいじられキャラ」として通っていた。この周囲の「いじり」を、若く自意識旺盛だった私は、自分が馬鹿にされ見下されているのだと感じており*1、そんな自分の天然な性格がとても嫌いだったし、自分を変えれないことに情けなさも感じていた。コンプレックスを持っていた。 三十路に入るまでの私は、このコンプレックスから脱却することを人生の最大の目標にしていたように思う。私は「普通」の人間になりたかったので、コミュニケーション能力を磨き、見た目に気を使い、恋人をつくり、流行や時事ネタを追いかけた。そうして「世間」と融合することで私は「普通」になったと感じることができ、「自信」を取り戻すことができた